世の中には悪いヤモリと良いヤモリの2種類がいます。
見分け方は、家に入って来たヤモリが悪いヤモリ、家に入って来ないヤモリは良いヤモリです。
とある9月の夜。外から玄関を開けたら何かが足元を走り抜けて僕と一緒に玄関に入ってくるのが目の端に見えました。
虫?—–じゃない!トカゲ?ヤモリじゃねーか!この間1秒もなかったと思う。
しかも、このヤモリ、ヤモリと分かった瞬間、向きを変えて、わざわざビーチサンダルを履いていた僕の足の甲の上を通って下駄箱方向に逃げて行きました。
ちょっとくすぐったい感触に声にならない声を出してしまいました。
その後は必死で探しました。部屋には上がっていない筈だ。見逃して部屋に入られてたらどうしよう。イヤ部屋への進入は許していないハズだ!玄関が俺の絶対防衛圏だ!
ある意味ゴキブリよりタチが悪い。
見えた!尻尾!傘立ての下!そーッと傘立てをどかしたもののどうすんだ?これ!
ヤモリ君はじっとしています。網?網なんてないぞ!素手で行くか?素手だな。でも直に触るのはイヤだ。下駄箱の中にタオルがあったハズ。動くなよ〜動くなよ〜と念じながらタオルゲット。
スタープラチナ並のスピードと正確さでタオルでヤモリを包む事に成功しました。
二度と来るんじゃねーぞ!!!
と言う事で家の前の道路にリリースしてあげました。終わり。