7月末にZ125proにバックステップを装着した訳ですが、若干の不安はありました。ええ、僕はただDIYが好きなだけの素人です。その素人が結構重要な部分をいじっていいのかと・・・・・。

リヤブレーキペダルとシフトペダルの位置を色々調整して、実際に走って試していました。調整中なので遠出はしていませんでしたが、豊橋市内から新城市、そして静岡県の三ケ日町を通って多米峠から豊橋に帰る予定でプチツーリングをしている最中、新城市の富岡町辺りからシフトペダルに若干の違和感は感じていました。なんか引っ掛かる感じでした。まあ、パーツを変えたばかりなので違和感はあっても不思議じゃないかなと、気にしないように走っていました。

場所は富岡の交差点、信号は青、ここを右折で抜ければ三ケ日町に抜ける峠道に入ります。おっしゃ、対向車なし、歩行者もなし、ブレーキング、シフトダウンしてコーナリングだ!

ブレーキング!

シフトダウ・・・・。

シフトダウんんんんん!!!

うそ!シフトペダルがねぇeeee!!!

なんとか曲がり切って路肩に停車します。

なくなったと思ったシフトペダルはステップバーの下にぶら下がっていました。

本来なら大体この位置にあるはずのシフトペダルが、ペダルとシフトを繋ぐシフトロッドが脱落してしまっているため使えなくなっていました。

ペダルの高さを調節した際に最後にしっかり締め忘れたことが原因だと思われます。

この時点でエンジンを止めてしまっているため、4速に入ったままエンジンはかからない状態です。

エンジンの押し掛けを試しましたが、4速のままでは、やはり無理でした。

エンジンを掛けるには、シフトをニュートラルに入れる必要があります。しかし、シフトロッドがなくなっている今、どうすりゃいいんだ?

とりあえず、シフトロッドがあれば何とかなりそうです。最後にシフトを触ったのはどこだったっけ?

道路に落ちているシフトロッドを回収できれば問題解決です。

バイクを押して歩きながらシフトロッドを探します。

とは言っても今日は、8月4日14:00。クソ暑い。日陰がない田舎道を直射日光を受けながらバイクを押して歩くのは地獄の様です。

バイクを押して歩く僕を尻目に、数多のハーレー軍団やツーリング集団が走り抜けて行きます。

クッソ〜群れやがって。こっちは一緒に走る友達いねえんだぞ!

恥ずかしい上に、訳もなく無性に腹が立ってきます。

ところで、汗がヤバイ。

2キロくらいバイクを押して歩いてシフトロッドの回収は諦めました。

汗ヤバイ、絶対ヤバイ。

木陰でチョット休憩。

家までの距離をスマホでチェックしてみます。

11km。車で17分。歩きで2時間半・・・・・・。バイクを押しながらなら3時間半で何とかなるか?

こんな道が続きます。

このまま熱中症覚悟で押して歩く?夕方、涼しくなるまで待って歩く?レッカー呼ぶ?

チョット待てよ、ギヤが入れば何とかなるんだから・・・・・・。

クラッチを握りながら、本来シフトロッドが繋がっている部分を捻ると、何とかギヤが入りました。

ニュートラルにしてエンジン始動!

さらに、2速固定にして発進してみると

「こ、こいつ・・・動くぞ!」

2速固定なので信号の発進時に一度エンストさせてしまい、焦る場面もありましたが何とか帰ってくることができました。

思わぬ形で夏の思ひでを作ってしまいました。

ネジはしっかり閉めましょう。

後日、バックステップの取説とパーツリストがとってあったので、脱落したシフトロッドだけをバイク屋で注文する事ができました。¥1,500。